リノベーション工事 工事進捗 長岡市性能向上リノベーション

性能向上リノベ 来迎寺の家 計画と進捗①

2025/09/12

長岡市内で新たにスタートする性能向上リノベーション物件「来迎寺の家」
ご紹介で出会ってから、約1年間(正確には10カ月程度)のヒアリング、お打合せ、設計期間を経て、お盆明けから本格的に工事が始まりました。


■街に開く計画


物件は 築63年。
お客様 が幼少期に過ごしたご実家「だった」建物です。
ご両親は別棟を新築されたため、しばらく空き家の状態でした。

建物を性能向上&間取り変更させて、改めて居住できるように改修します。
ゆくゆくは地域の方に建物を開放する構想も。間取りなどの計画に反映しています。

※「街に開く」考えは、お施主さまが温めていた構想。
詳細が発表できるようになり次第、当社のHPでも内容をUPさせて頂きますm(__)m


物件は角地に位置しており、周囲からもよく見える立地。

改修後は、
防水性、断熱性を考慮して南北方向の開口部(窓)寸法を若干縮小。

なんせ、むかしの家は無駄に窓が多かったのです。
だから寒いし、耐震性も弱かった。
窓単体の断熱性が向上した昨今ですが、
・日射や眺望など必要なところは大きく開き
・そうでない窓は風を通す程度で小さくてOK
が、開口部計画の基本の「き」です。

接道する西側面には、庇屋根を増築。立ち寄った方が腰かけられる縁側のようなベンチも設えます。外壁は現代の高耐久素材ガルバリウム鋼板になりますが、どことなく和の趣を感じさせる外部意匠としてます。

また、建物の耐震性を向上させることで、公庫の融資にも適応させています。


■屋根を軽くする

現場では、耐震性向上の重要なファクター「屋根を軽くする」葺き替え作業が進行中。
瓦などの荷重が重たいものが乗っていると、地震の際には頭が揺れやすく不利に働きます。経年で劣化した瓦であるならば、素直に屋根を葺き替えて軽くしてあげると理想的です。


既存のセメント瓦と瓦桟を撤去

既存の下地の上に、構造用合板を上張りして

遮音性を向上させるためインシュレーションボードを張ります。
棟ライン(屋根のてっぺん)中央の穴は、棟換気のために設けたものです。天井面積から必要換気量を計算して設置する長さを決めています。

二次防水層となるルーフィングを張れば、雨に降られても問題なし。
9月になり雨天も増えてきましたが、監督の段取りと職人さんたちの手際で無事に工程を完遂。
蒸し暑い中、みなさんありがとうございます。
次の工程では、板金屋さんが一次防水層となるガルバリウム鋼板を施工してくれます。

9/28(日)にはこちらの物件で見学会も開催予定。
(施主である I さま、ご協力ありがとうございます。)



引き続き安全作業でまいります。