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性能向上リノベ 横山の家 -メンテナンス訪問と振り返り-

2025/08/07

■玄関引戸のメンテナンスへ

昨年の夏から冬にかけて性能向上リノベーション工事をさせて頂いたS様邸。
メンテナンスのご相談を頂き伺ってきました。

内容は 「新規で設置した片引き玄関戸の戸袋の中にスズメが巣をつくってしまって…」というもの。

鳥獣害というのは年間を通して様々なパターンが起き得ます。
特に小さなスズメは、軒裏など僅かな隙間でも侵入してしまいます。

枯葉の撤去後、引き戸の動作に不具合が発生 & 電子錠が効かなくなってしまった。。
弊社で戸袋を外して調査。原因は、枯葉が残っていたことと、枯葉と一緒に引き出された電子錠の電源コードが戸車に巻き込まれていたことでした。幸い、電源コードは切れていなかったので、隅々まで掃除をして電源コードを再固定して無事動作復旧!防鳥網は、しばらく様子見でつけておくことに。。

イレギュラーな内容でしたが、もとの暮らしに戻れて一安心。

※ちなみに、S様邸のこの玄関引戸。
住宅の「勝手口」に位置する場所ですが、車庫に近い等の理由でご家族様のメイン出入口となっていました。正面玄関にはお金をかけずに、実生活の利便性向上を考えた事例であります。


■住ながらの性能向上リノベ

S様邸は、約70坪の広い住まい。
将来的な3世代同居を視野に入れた計画。耐震、断熱も一定レベルまで引き上げる性能向上リノベーション工事。そして工事に伴う引っ越しはせずに、暮らしながらのリノベーション工事でした。

そのため、床の断熱工事では、既存の廊下と和室の段差を利用して断熱材を施工。通常は床を解体してしまいますが、そうすると当然その場所は普段どおりには歩けません。お年を召されたご家族さまに配慮して、今回はこの方法を選択しました。

耐震性の向上では、長岡市の耐震改修補助金もしっかり活用。
写真は市の検査の時の様子です。


■状況・環境を考慮した窓の計画

キッチンは壁付けタイプ。向きは変えずに、システムキッチンに造作カウンターを設置して利便性を向上。

窓は、もともと幅2600mmの横長窓でしたが、耐震性向上のため壁の比率を増やして窓幅を1250mmに変更。ただしこの窓。ダイニングキッチン「唯一の採光窓」でありながら、夏には強い日差しでS様を悩ませた「西側向きの窓」でした。

解決策としてご提案したのは ①上下に2つの窓(FIX窓と引違窓)を重ねて、②外部には可動式の日除け「多機能ルーバー」を設置する組み合わせに。内部窓回りは大工さんが一体的にまとめてくれました。

外部も多機能ルーバーで一体的に。
しっかり西日を遮ります。

「今までの夏は暑くて汗だくだった」というキッチンも この夏は涼しく、そして明るく快適に過ごして頂けている様です。高性能な窓や断熱材施工がきちんと機能している証ですね。


「残せるものは残す」内容とした今回の計画。ユニットバスも既存のままです。
ただし、床壁天井の断熱は外周側からきっちり施工し直すとともに、ガラスが割れていた既存の窓(アルミフレーム単板ガラス)は、ユニットバスの窓周辺のみを張替える形で、高性能窓(樹種フレームトリプルガラス)に更新。


廊下の突き当たり。この窓はもともと床まであった「掃出し窓」で、カーテン閉めっぱなしでした。
天井に寄せた「すべり出し窓」に変更することで、中から見えるのは隣地の竹林のみ。外部からの視線も気にならず、明るさも天井に沿う様に室内に広がります。


「スズメの鳥害」という、望まぬきっかけからでしたが、
快適に暮らして頂いている様子がわかって非常に良かったです^^