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性能向上リノベ 来迎寺の家 進捗③ 耐力壁補強、外張断熱、水平構面補強
2025/11/06
地震力に抵抗するための耐震化工事が進みます。

庭に面した1階南側。
外周面の耐力壁として構造用合板を張ります。
幅910mm、長さ3000mm サイズの合板を使用して土台から軒桁まで一枚で。これを所定の釘と釘ピッチで施工することにより計算通りの耐力(地震に抵抗する力)を発揮します。

こちらは壁内部に土壁を残したままとした箇所。
幅910mm、長さ1820mm サイズの合板を横張りで施工し、一定の耐力を確保。
合板の継ぎ目に黒いテープが張ってあるのは、気密性能を確保するためのもの。
耐震とは別の目的ですが、並行して計画し進めます。

構造用合板が張り終わると、外張り断熱材を張ります。
淡い緑色のものが断熱材です。厚さは60mm。
大前提の断熱性能を確保しつつ、
価格の手頃さ、施工のしやすさを勘案した「ちょうど良い厚さ」を狙っています。

2階部分も合板を施工。
下屋の取り合いとなるため、ここでの主な目的は気密性能の確保。

その後、1階同様に隙間なく外張り断熱材を張っていきます。

こちらは2階の北側面。
外張り断熱施工後、新しいサッシを設置。
弊社標準仕様のトリプルガラス樹脂サッシ。
もちろん今年は大きな補助金の対象となります。
北面は、サッシ面積を小さくすることで熱の逃げをより少なく。
パッシブデザインの教科書に従った設計を。

耐力壁は内部にもあります。

こちらはトイレ。
床から天井までですが、仕様を満たせば耐力壁としてカウント可能。
通常であれば石膏ボード下地を張ってビニルクロスで仕上がってしまいますが、
家全体できちんと計画すれば、大事な耐力要素を組み込むことができます。

こちらは和室。
同様に耐力壁仕様ですが、上部は素材を変えています。
理由はコチラの完成形CGで。

突き当りの壁が対象箇所。
床から6尺(約1820mm)までは耐力壁を意匠としてそのままアラワシます。
開口部(建具)高さと合わせて木の意匠として。
そこより上は白く仕上げます。
「構造=デザイン」の、
理由のある意匠となる様に計画しています。

屋根の下にあたる範囲。
新たに横材を所定の金物で設置した上で、鋼製火打金物を取付。
1階から2階へ、力が伝達するように水平構面を補強しています。

1階床下。
今回のお住まいでは、基礎が無い箇所とある箇所が混在しています。
そのため1階床構面も水平構面を補強します。
闇雲に鋼製火打金物を設置するわけではなく、「負担面積」という考え方で一定の面積に1本の鋼製火打金物を取付するように計画。
床下では同時に給水管、給湯管、排水管も更新させています。

こちらはお客様たってのご希望となる趣味室。
空間を広げるため、もともとあった柱を撤去。
梁を下から増して補強しています。
梁同士の間には接着剤を塗布した上で、

両側面に構造用合板でサンドイッチして一体化。
梁成H150 + 270 = 420mmの合成梁としています。
工事は次の段階へ。
